空間トランスクリプトームデータ統合法の開発
氏名:加藤 有己
所属:大阪大学大学院医学系研究科
概要:空間座標における遺伝子発現情報を計測する空間トランスクリプトーム (ST) 解析が可能となった。がんと正常組織といった互いに関連のある組織のSTデータを比較することで、細胞の組織内分布の違い等を考察できるが、データを統合する技術は発展途上であると言える。本研究では、各STデータを多重ビューグラフとして表現し、複数データの統合をグラフ埋め込みと最適輸送により実現した。結果として、2つのSTデータ間で対応する層構造を検出し、複雑な組織内分布を捉えることに成功した。
論文掲載,発表実績:
(国内研究会等発表論文)
- 杉原 礼一, 加藤 有己, 河原 行郎, "グラフ埋め込みと最適輸送を用いた空間的遺伝子発現情報のアラインメント", 第77回情報処理学会バイオ情報学研究会, 情報処理学会研究報告, 2024-BIO-77 (21), 石川県能美市, Mar 2024.
Posted : 2024年03月31日