Studies of classical and quantum many-body problems: tensor network approach

 

氏名:Yasuhiro Akutsu

所属:Graduate School of Science, Osaka University

概要:高次特異値分解を用いたテンソル縮約法(HOTRG)や密度行列くりこみ群(DMRG)を用いて2次元・3次元多体問題の解析を行った。特に、結晶微斜面における短距離のステップ間引力の効果について研究した。微斜面のTSK(Terrace-Step-Kink)模型において、次近接・次々近接位置に近づいたステップ間に引力的相互作用を導入した。相互作用強度の増加に伴い、ある値を境に、ステップの束縛状態が形成されることを確認した。ステップ2体問題の解析解の構成を行い、それから束縛状態の出現条件の厳密評価に成功した。傾斜角有限の微斜面に対しては、2次元DMRGよる計算を行った。その結果、ステップ束縛状態が形成される場合には、結晶ファセット端での結晶プロファイル臨界指数の変化、および、1次相転移の出現が明らかになった。

 




Posted : 2024年03月31日