骨補填材の破壊シミュレーション
氏名:村瀬晃平
所属:大阪大学 大学院基礎工学研究科 産学連携センター
概要:多孔性骨補填材は国内の整形外科分野で日々汎用的に使用されているが、脆性材料のため強度評価はほとんど行われていない。本稿では骨補填材の力学強度評価について、圧縮とねじり破壊を考慮したシミュレーションの有効性を調査した。マイクロCTにより骨補填材内部構造を再現した3DFEモデルについて圧縮とねじり負荷を与えた有限要素解析を行った。多孔性脆性材料である骨補填材は小さいひずみ量でも破壊が発生するため、応力がしきい値を超えた有限要素を除去するプロセスを追加し繰り返し有限要素解析を行った。その結果、シミュレーションにより圧縮とねじり試験の特徴を近似した破壊推移が得られた。
論文掲載,発表実績:
(その他)
- 村瀬晃平,日本ファインセラミックス協会 "医療機器に関する国際標準化(ISO/TC150)Additive Manufacturingによる生体用構造物の特性評価方法に関する国際標準化調査”, 2024年3月, 国立医薬品食品衛生研究所
Posted : 2024年03月31日