触媒における欠陥の移動と光吸収のシミュレーション
氏名:加藤弘一
所属:東京大学生産技術研究所
概要:水などが触媒(TiO2)の働きによってどのように分解し、その後どのような反応過程をするかを明らかにする。今回、TiO2触媒中の酸素欠損はTiO2触媒表面から内部方向に拡散し、内部において凝集し易いことが分かった。酸素欠損は触媒内部で安定とあり、2光子吸収に寄与すると分かった。
論文掲載,発表実績:
(学術雑誌掲載論文)
- K. Kato, N. Nagatsuka, and K. Fukutani, "H2 Molecule Generation from Dissociatively Adsorbed Water on TiO2 through Photoexcitation", Journal of Physical Chemistry C, 28,8188, 2024/4
(国内研究会等発表論文)
- 加藤弘一, 福谷克之, "ルチルTiO2の表面下に存在する酸素空孔の凝集可能性", 第85回応用物理学会秋季学術講演会, 2024/9/16
- 加藤弘一, "水素・電子トンネルによる光触媒TiO2上水素ガス生成と酸素欠陥による光触媒", NIMSナノシミュレーションワークショップ, 2024/12/2
- 加藤弘一, 福谷克之, "太陽光下ルチルTiO2の酸素空孔準位を介した2光子吸収の理論予想", 第71回応用物理学会春季学術講演会, 2025/3/14
Posted : 2025年03月31日