本システムではコンパイラ、ライブラリ、アプリケーション環境の環境変数設定をEnvironment modulesで管理しています。moduleコマンドを使用することでアプリケーションの利用に必要な環境変数を統一的に設定することが可能です。以下に主な利用方法を示します。

 

コマンド 説明
module avail 利用可能な開発環境/アプリの一覧表示
module list ロード済みのモジュールの一覧表示
module switch [file1] [file2] モジュールの入れ替え(file1 → file2)
module load [file] モジュールのロード
module unload [file] モジュールのアンロード
module purge ロード済みの全モジュールのアンロード
module show [file] モジュールの詳細表示

 

※注意:csh のシェルスクリプトで module コマンドを利用する場合、「source /etc/profile.d/modules.csh」を事前に実行する必要があります。

 

OCTOPUSでは、各計算環境に合わせて必要となる環境変数設定をまとめた、ベース環境を用意しています。最初にベース環境をロードすることで、簡単に環境変数設定を整備することが可能です。OCTOPUSで用意しているベース環境は以下の通りです。

種別 モジュール名 内容
コンパイラ環境+MPI環境 +ライブラリ環境 BaseCPU 汎用CPUノード向けプログラム開発の推奨環境
BaseGCC GCCを利用する際の開発環境
言語環境+ライブラリ環境 BasePy Python言語向けのプログラム開発環境
BaseR R言語向けのプログラム開発環境
BaseJulia Julia言語向けのプログラム開発環境
BaseJDK Java言語向けのプログラム開発環境
アプリケーション環境 BaseApp ISVおよびOSSアプリケーション利用者向けのベース環境