本ページでは、ご自身の端末や研究室の端末からSQUIDに対して、ファイルを転送する方法を解説します。端末側に予めSFTPやSCPがインストールされていることを前提としていますので、SFTPやSCPがインストールされていない場合は、ご自分でインストールしていただくか、端末の管理者に相談してください。
 

事前準備

ファイル転送にはパスワードと2段階認証アプリが必要です。こちらのページをご参照の上、手順4まで実施いただき、2段階認証の設定をお願いいたします。
 
2段階認証アプリを起動して、ワンタイムパスワードを確認します。ワンタイムパスワードは、30秒ごとに新しくなります。ログイン時には最新のワンタイムパスワードを使用するため、ログイン完了まで、以下の画面を表示したままにしてください。

 

 

ファイル転送手順

本項では、以下3種類のファイル転送手順を解説します。
sftpコマンドを使ったファイル転送
scpコマンドを使ったファイル転送
ソフトウェアを使ったファイル転送
 

sftpコマンドを使ったファイル転送

sftpコマンドを使って、FTPサーバに接続します。次の例は、ユーザ名 a61234 で接続する例です。
 

1. 次のコマンドを入力します。

% sftp a61234@squidhpc.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp

 

2. 初めてFTPサーバに接続する場合は次のようなメッセージが表示されますので、yes を入力します。

The authenticity of host 'squidhpc.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp' can't be established but keys of different type are already known for this host.
RSA key fingerprint is 19:14:7f:28:54:39:16:9a:99:d0:db:93:d6:ff:f3:13.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes

Warning: Permanently added 'squidhpc.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp,133.1.65.XX' (RSA) to the list of known hosts.

 

3. パスワードを聞かれますので、正しいパスワードを入力します。

a61234@squidhpc.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp's password:  XXXXXXXX

(入力したパスワードは表示されません)

 

4. Verification code を聞かれますので、2段階認証アプリから取得したワンタイムパスワードを入力します。

Verification code: *****  (ワンタイムパスワードを入力)

 

5. 通常のFTPと同様に、get、putコマンドなどによりファイル転送を行います。

 

次の例は、sample.f ファイルを大規模計算機システムのホームに転送する例です。

sftp> put sample.f
Uploading sample.f to /sc/cmc/home/a61234/sample.f

 

scpを使ったファイル転送

scpコマンドを使ってファイル転送をする場合は、予め転送するファイル名や転送先のディレクトリ名がわかっている必要があります。
 
1. 次のコマンドを入力します。
 

・ ローカル端末のカレントディレクトリ上のファイル sample.f を、大規模計算機システムのホームディレクトリに転送する場合

% scp sample.f a61234@squidhpc.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp:

・ 大規模計算機システムのホームディレクトリ下の abc ディレクトリの中のファイル sample.c を、ローカル端末のカレントディレクトリ上の sample2.c に転送する場合

% scp a61234@squidhpc.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp:abc/sample.c sample2.c

※ scp では、複数のファイルを一度に転送したり、ディレクトリごと再帰的にファイルを転送することもできます。詳しくは、「man scp」コマンドで scp のマニュアルを参照してください。

 

2. 初めてFTPサーバに接続する場合は次のようなメッセージが表示されますので、yes を入力します。

The authenticity of host 'squidhpc.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp' can't be established but keys of different type are already known for this host.
RSA key fingerprint is 19:14:7f:28:54:39:16:9a:99:d0:db:93:d6:ff:f3:13.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
Warning: Permanently added 'login.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp,133.1.65.34' (RSA) to the list of known hosts.

 

3. パスワードを聞かれますので、正しいパスワードを入力します。

a61234@squidhpc.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp's password:  XXXXXXXX

(入力したパスワードは表示されません)
 

4. Verification code を聞かれますので、2段階認証アプリから取得したワンタイムパスワードを入力します。

Verification code: *****  (ワンタイムパスワードを入力)

 

5. ファイル転送が行われ、転送状況、転送ファイルサイズ、転送時間が表示されます。

sample.f 100% |*****************************| 1326 00:01

 

 

ソフトウェアを使ったファイル転送

SSH( Secure Shell ) に対応したファイル転送ソフトウェアをパソコンにインストールすれば、ファイル転送サーバ(以下、FTPサーバ)への接続が可能です。該当するソフトは多数ありますが、ここではフリーソフトの WinSCP を用いファイル転送する例を紹介します。
 
1. WinSCPの入手
WinSCP公式サイトなどからダウンロードし、手順に従ってインストールしてください。
 

2. WinSCPの起動
WinSCPを起動し、FTPサーバへ接続します。下記の項目を設定後、[ログイン]ボタンをクリックします。
ホスト名: squidhpc.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp または squidhpda.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp
ポート番号: 22
ユーザ名:利用者番号

 

3. ワンタイムパスワード入力
Verification code を聞かれますので、2段階認証アプリから取得したワンタイムパスワードを入力します。
※プログラムやNQSスクリプトなどのテキストファイルを転送する際は、「設定」→「環境設定」の項目にて、転送モードを「テキスト」に設定してください。 なお、設定変更後は、セッション情報を「保存」しておくと便利です。

 

4. ファイル転送開始
ログインに成功すると、ローカル(Windows)のフォルダと、リモート(SQUID)のフォルダが左右に表示されます。
転送対象ファイルを左右に、ドラッグアンドドロップすることで、ファイル転送が可能になります。