概要
本講習会では並列プログラミング手法として一般的なOpenMP、MPI、ベクトルプロセッサで利用できる自動並列化機能による並列プログラミングの基礎と利用方法を説明します。スーパーコンピュータを1週間自由に使える「無料お試しアカウント」付きです。
OpenMPとは
OpenMPとは、プログラム中に"指示行"と呼ばれる記述を追加することでノード内並列化(共有メモリ並列処理)を行う方法です。指示行の挿入のみで並列化が可能なため、プログラミングの負担が少なく移植性が高いという利点があります。ただしノードを跨いだ並列化は行えないため、大規模な並列化を行うにはMPIと組み合わせてプログラミングを行う必要があります。なお、Fortran 言語と C 言語で記述が少し異なります。
MPIとは
MPIとは、分散メモリ並列処理におけるメッセージパッシング(複数のプロセス間でデータをやり取りするために用いるメッセージ通信操作)の標準規格のことです。ノード間をまたがる並列化が可能となるため、その分大きなメモリ空間が利用可能になります。ただし、ユーザ自身で処理の分割やノード間の通信を指示する必要があるため、プログラミングの負担がやや大きくなります。
こんな方におすすめです
- プログラムを高速化/並列化したいが、その方法がわからない方
- Unix の基礎知識(基本的なコマンドやemacs、viなどのエディタが使える)がある方
- C、Fortran によるプログラム経験がある方
受講に当たってのご注意
新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、本講習会はオンライン会議ツールを用いたオンライン配信形式で行います。ネットワークに接続可能な環境をご用意ください。
参考情報
OpenMP利用方法(SQUID)
MPI利用方法(SQUID)
MPI+OpenMP利用方法(SQUID)
講習会資料
ベクトルエンジン向けC/C++コンパイラの使い方
ベクトルエンジン向けFortranコンパイラの使い方
並列プログラミング入門 OpenMP・自動並列
並列プログラミング入門 MPI
開催日 :6月16日(木) 10:00 - 16:00
講師 :日本電気(株)
開催場所:オンライン配信
種類 :座学、実習
定員 :30名
申込締切:6月15日(水) 12:00
講習会の受付は終了しました。