来歴管理システム講習会
概要
近年注目されている"オープンサイエンス"の実現には、研究成果だけでなく、その成果がどのようなデータや解析手順によって得られたのかを記録し、共有できることが重要です。本講習会では、スーパーコンピュータ上で実行したシミュレーションやデータ解析の実行履歴を記録・管理する来歴管理システムの利用方法について紹介します。来歴情報の活用によって何が実現できるのかをユースケースとともに解説し、ジョブ投入から来歴情報の検索・閲覧、論文へのリンク掲載までの一連の操作を学びます。
来歴管理システムとは
来歴管理システムは、研究計算で得られた結果が、どの入力データやプログラム、実行条件から生成されたのかという履歴(来歴情報)を記録・管理する仕組みです。研究成果の再現性の確保や計算過程の追跡に役立ちます。
大阪大学のスーパーコンピュータシステムのうち、OCTOPUSではジョブの来歴情報を自動収集・可視化するために、Data Provenance System for HPC(以下、DPS4H)が導入されています。
キュー「DPS」にジョブを投入するだけで、来歴情報(そのジョブが使用した入出力ファイルや実行スクリプトの関係)が自動的に記録されます。記録された来歴情報はWebブラウザやCLIから検索・閲覧でき、固有のURL(パーマネントリンク)を発行して論文に掲載することができます。
来歴管理システムに関する研究については、以下の記事をご参照ください。
HPSC-News vol.20「研究データ管理のための来歴記録システム」
こんな方におすすめです
- DPS4Hを初めて利用する方
- ジョブの来歴情報を残したい方
- 論文や報告書に「このデータはどのジョブから生成されたか」を示したい方
プログラム内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 1. ユースケース |
DPS4Hの特徴的な使い方をご紹介します。 ① キュー「DPS」にジョブを投入する → ② 来歴情報が自動記録される → ③ Webブラウザで検索・閲覧する → ④ パーマネントリンクを論文に掲載する |
| 2. DPS4Hの概要 |
来歴情報を取得する仕組み 取得した来歴情報を表示するためのインタフェース |
| 3. ログイン設定 |
Keycloak認証とは(OCTOPUSのOTPとの違い) 初回OTP設定手順 |
| 4. 来歴情報の採取と検索 |
「DPS」キューへのジョブ投入 NQSVのジョブIDからDPS4H用JOB_IDへの変換 検索・グラフ閲覧操作 CLIからの来歴情報採取 |
| 5. パーマネントリンクの活用 |
リンクの発行・共有 公開設定 論文への掲載方法 |
| 6. 質疑応答 | 質疑応答 |
受講にあたってのご注意
- 本講習会はオンライン会議ツールを用いたオンライン配信形式で行います。ネットワークに接続可能な環境をご用意ください。
講習会資料
講習会終了後に公開予定です。
開催日 :8月25日(火) 14:00 - 15:00
講師 :日本電気株式会社
開催場所:オンライン配信
種類 :座学
定員 :30名
申込締切:当日まで受け付け

