所属：高エネルギー加速器研究機構

概要：２次元強相関電子系の基本モデルであるハバードモデルを用いて、半電子充填の場合に
その光学伝導度スペクトルを解析した。特に興味はその最下端構造であり、磁気的相互作用を通じて電子正孔対が束縛されるかどうかである。既にそのスペクトル形状は求まっており、それによると鋭いピーク構造があり、これは束縛状態の存在を示唆する。本研究では準位構造を直接求め、確かに最低励起状態が連続帯から分離して、束縛状態と言う予想と矛盾しない結果を得た。

論文掲載,発表実績:
（学術雑誌掲載論文）

• K. Iwano, T. Yamaguchi, and H. Okamoto*, Physical Review B 102, 245114 (2020),
  “Ultrabosonic behavior in photoexcited one-dimensional Mott insulators in the region of weak intersite Coulombic interaction”

• T. Yamaguchi, K. Iwano, T. Miyamoto*, N. Takamura*, N. Kida*, Y. Takahashi**, T. Hasegawa*, and H. Okamoto*, Physical Review B 103, 045124 (2021), “Excitonic optical spectra and energy structues in a one-dimensional Mott insulator demonstrated
  by applying a many-body Wannier fucntions method to a charge model”