SX-ACE,VCCとOCTOPUSではファイルシステムが別のシステムになっています。
このページではOCTOPUSも利用している方向けに、SX-ACE,VCC⇔OCTOPUS間でのファイル転送手順を説明します。
 

※本項はSX-ACE,VCCのフロントエンド上で作業を行う場合の手順の説明です。
　OCTOPUSのフロントエンド上で作業を行う場合は以下のページをご覧ください。
OCTOPUSでの手順

同一アカウントでのファイル転送

SX-ACE,VCCとOCTOPUSで、同じアカウントを使用している場合のファイル転送方法です。
OCTOPUSのファイルシステムの一部領域は、SX-ACE/VCCのフロントエンドサーバからアクセスすることが可能です。
ファイルパスが異なりますのでご注意ください。

※SX-ACE,VCCの計算ノードから/OCTFS/HOMEや/OCTFS/WORKにアクセスすることはできませんので、ファイル転送にのみご利用ください。

 
以下はファイルの転送方法です。OCTOPUSでの利用者番号を「a61234」としています。
・ OCTOPUS → SX-ACE,VCC

OCTOPUSのホームディレクトリのファイル sample2.c を、SX-ACE,VCCのホームディレクトリに転送する場合

% cp /OCTFS/HOME/a61234/abc ~

・ SX-ACE,VCC → OCTOPUS

SX-ACE,VCCのホームディレクトリ下の abc ディレクトリの中のファイル sample.c を、OCTOPUSのホームディレクトリに転送する場合

% cp ~/sample2.c /OCTFS/HOME/a61234/

異なるアカウントでのファイル転送

SX-ACE,VCCとOCTOPUSで異なるアカウントを使用している場合の、ファイル転送方法です。転送にはscpコマンドを使用します。
scpコマンドを使ってファイル転送をする場合は、予め転送するファイル名や転送先のディレクトリ名がわかっている必要があります。
以下の手順ではOCTOPUSでの利用者番号を「a61234」としています。
 

1. SX-ACE,VCCのフロントエンド上で次のコマンドを入力します。

・ SX-ACE,VCC → OCTOPUS　

SX-ACE,VCCのカレントディレクトリ下の abc ディレクトリの中のファイル sample.c を、OCTOPUSのホームディレクトリに転送する場合

% scp ./abc/sample.c a61234@oct-login:

・ OCTOPUS → SX-ACE,VCC

OCTOPUSのホームディレクトリのファイル sample2.c を、SX-ACE,VCCのホームディレクトリに転送する場合

% scp a61234@oct-login:sample2.c ~

※ scp では、複数のファイルを一度に転送したり、ディレクトリごと再帰的にファイルを転送することもできます。詳しくは、「man scp」コマンドで scp のマニュアルを参照してください。

2. 初めて接続する場合は次のようなメッセージが表示されますので、yes を入力します。

The authenticity of host 'octopus.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp' can't be established but keys of different type are already known for this host.
RSA key fingerprint is 19:14:7f:28:54:39:16:9a:99:d0:db:93:d6:ff:f3:13.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
Warning: Permanently added 'octopus.hpc.cmc.osaka-u.ac.jp,133.1.65.34' (RSA) to the list of known hosts.

3. パスワードを聞かれますので、OCTOPUSアカウントのパスワードを入力します。

password:　 XXXXXXXX

(入力したパスワードは表示されません)

4. ファイル転送が行われ、転送状況、転送ファイルサイズ、転送時間が表示されます。

sample.f 100% |*****************************| 1326 00:01