2017.07.20
概要
本セミナーでは、大規模連立一次方程式を求解する直接法ソフトウェアパッケージについて解説し、スーパースカラー型並列計算機 VCC、ベクトル型並列計算機 SX-ACE での利用法を紹介します。
目次
・直接法概観
・疎行列データ格納形式、CSR
・直接法ソフトウェアパッケージの利用
初期化、シンボリック分解、数値分解、前進後退代入、終了処理の手続について
・VCC/SX-ACE でのライブラリーのリンク方法
こんな方におすすめです
・流体、構造、電磁場解析などの数値シミュレーションで連立一次方程式を解きたい方
・マルチコアCPUと共有メモリー構成での並列計算に興味のある方
・C、Fortran によるプログラム経験がある方
備考
・座学および実習からなるセミナーです。
・ネットワークに接続可能で、ターミナルソフトのインストールされたノートPCをお持ちください
・スーパーコンピュータSX-ACE、VCCを1週間自由に使える「無料お試しアカウント」付きです。
直接法について
工学や物理学での流体、構造、電磁場解析など数値シミュレーションでは偏微分方程式を離散化して生じる大規模な連立の線形あるいは非線形の方程式を解く必要があります。非線形問題は Newton 法などによって線形化することで、最終的に大規模な疎行列からなる連立一次方程式を解くことになります。
疎行列解法には LU 分解により構成される直接法と共役勾配法などに代表される反復法があります。直接法は非線形性が強い問題から得られた行列、あるいは異なる物理係数により条件数が大きい行列などの反復法が苦手とする行列に対しても安定して求解できますが、計算量が多い問題点があります。一方、反復法は計算量は少ないが、反復計算の収束は問題に強く依存し現実的な時間内に収束しない場合もあります。
本セミナーでは近年のソフトウェア技術の進歩と数学理論の発展により並列化が可能になり、計算効率が向上している直接法を取り上げます。サイバーメディアセンターの VCC では Intel MKL に付属する Pardisoソフトウェアおよび、オープンソースソフトウェアの MUMPS と Dissection が利用できます。また、SX-ACE では後者の2つのソフトウェアが利用できます。セミナー後半ではこれらのソフトウェアの利用法を解説し実習を行ないます。これらの直接法ソフトウェアは共有メモリーのマルチコア CPU 構成で稼動するため、既存のコードの計算時間を短縮することが容易にできます。また Dissection は4倍精度演算も可能なため、倍精度演算による求解では精度が不足する問題もターゲットとすることができます。
公開資料
講演資料(pdf)
実習用ソースコード(.tar.gz)
2016.11.08
九州大学 情報基盤研究開発センターにて、代表的なフリーソフトウェアである Julia とFreeFem++ の実習付きチュートリアルを開催します.(共催:大阪大学 サイバーメディアセンター)
参加をご希望の方は下記のページを御覧ください。
九州大学 情報基盤研究開発センターHP 案内ページ
※申込期限は,11月18日(金)となります。
科学技術計算専用言語 Julia
日時
講師
降籏 大介 氏(大阪大学 サイバーメディアセンター)
概要
Julia はマサチューセッツ工科大学 (MIT) で開発された科学技術計算専用言語でMatlab や Python によく似た使いやすさと C 言語や Fortran と同等の高速さを兼ね備えた最先端軽量プログラミング言語として注目されています.Julia の文法は科学技術計算に適しており,BLAS, LAPACK, GMP などの定番ライブラリが最初から組み込まれています.整数・実数の任意精度計算,並列計算,オブジェクト指向のさらに先の多重ディスパッチをサポートしています.1,000 以上のユーザ作ライブラリ (Package) が公式に登録されています.C, Python,Fortran などの他の言語との相互呼び出しが可能であり,外部プログラムの呼び出しなどのシェル的な利用もできます.ドキュメントも完備されており,ユーザコミュニティも活発です.MIT ライセンスとしてフリーかつオープンソースであることも大きな特長です.
本チュートリアルでは, Julia 言語そのものについての入門的解説から始め,非線形偏微分方程式の求解を例にした Julia による数値解析手法の紹介,および並列計算について解説します.
プログラム
13:00 - 14:10 |
Julia 言語そのものについて入門的解説 |
14:25 - 15:35 |
Julia 言語による数値解析
- 非線形偏微分方程式を例にして |
15:50 - 17:00 |
Julia 言語による並列計算 |
FreeFem++ による有限要素プログラミング
日時
講師
鈴木 厚 氏(大阪大学 サイバーメディアセンター)
概要
FreeFem++ はパリ第六(ピエールマリーキュリー)大学の J.-L. Lions 研究所のF. Hecht 教授らによる有限要素法ソフトウェアパッケージです.有限要素メッシュの生成,離散化行列の線形ソルバーおよび可視化の一式を網羅しているため,ユーザーは数理モデルの構築,時間発展の離散化,非線形問題の解法に専念にできます.弱形式の離散化プロセスを専用のスクリプト言語とデータ構造で非常に簡単に記述できるところが,通常の専用あるいは汎用有限要素解析ソフトウェアとの大きな違いです.
もともとは数値計算の教育を目的として作られましたが,並列計算や 3次元要素を扱う機能を拡張し,有限要素法によるシミュレーションのプロトタイプ実行を実現する優れたソフトウェアになっています.
FreeFem++ は非常に強力なツールですが,その反面,ソフトウェアを使いこなすためには有限要素法の数学的記述法とスクリプト言語記述の知識が必要になります.本チュートリアルでは,代表的な偏微分方程式の弱形式による記述法から始め,剛性行列の記述方法と連立一次方程式ソルバーの利用法,非線形反復の実現方法を概観します.3次元計算では,連立一次方程式を GMRES 法などの反復法で解くことになりますが,適切な前処理を選択することが高速計算のためには重要になります.直接法を部分的に取り込んだ Additive Schwarz 法による前処理を紹介します.
プログラム
10:00 - 11:00 |
偏微分方程式と弱形式
- Poisson 方程式,Navier-Stokes 方程式,静磁場方程式 |
11:15 - 12:15 |
弱形式から有限要素剛性行列へ
- 疎行列と連立方程式,非線形反復のための Newton 法 |
13:45 - 14:45 |
FreeFem++ 言語
- matrix, array, for loop, function |
15:00 - 17:00 |
3次元問題と実習
- Additive Schwarz 前処理による GMRES 法を用いた反復解法 |
参考リンク
2016.08.03
概要
LAMMPSは、米国を中心に、高分子材料系のMDの標準的なソルバーであり、「京」産業利用での利用数も多い。阪大では、LAMMPSのGPU版CPU版をVCCクラスターの導入済みアプリとしHPC支援し始めた。本勉強会では、広く産業界を含めた研究者を対象に、LAMMPSでの大規模計算に関するスキルの相互的向上を目的としている。さらに、計算機科学の研究者・技術者の参加を促し、手元のPCレベルから、「京」HPCIスパコンや商用クラウドを用いた超大規模計算をenableにし、研究と計算をaccelerateする。
第4回目は、LAMMPS のReaxFF オプションについて、将来のManyCore システムに向けた自前改造の検討について、既存プログラムへの最適化適用の考え方と実践的な対応の仕方について、講演する。なお、現時点では、LAMMPS でのReaxFF のOpenMP 最適化などは、実施されていない模様であり、大規模化に向けては何らかの対処が必要な状況である。
第4回の参加申し込みはこちらからお願いいたします。
日 程 : |
第1回:2016年4月14日 終了しました 第2回:2016年6月1日 終了しました 第3回:2016年7月13日 終了しました 第4回:2016年8月3日 終了しました |
場 所 : |
グランフロント大阪 タワーC 9F VisLab OSAKA |
定 員 : |
15名程度 (下記(1)と(2)のバランスを考慮する。) |
参加資格 : |
(1) 高分子材料を研究開発する企業研究者、若手研究者、大学院生
相互的にスキルアップを目指す勉強会であるため、勉強会で課す宿題の実施が可能な方を優先させていただきます
(2) 大規模計算技術の計算機科学に関わる研究者・技術者 |
主 催 : |
大阪大学サイバーメディアセンター
jh160036 「高分子材料系の粗視化MDの次世代大規模HPC利用の基盤的研究」 |
協 力 : |
(一財)高度情報科学技術研究機構 |
内容
第1回 4月14日(木) 終了しました |
10:00~12:00 |
事前準備(予習的な利用)
・ノートパソコンに、LAMMPSをインストール(コンパイル)する。
・可視化ソフトのVMDもインストールする。 |
13:00~14:00 |
高分子物理学研究のためのLAMMPS紹介
(短い1本鎖の例とした、ハンズオンセミナー) |
14:15~15:15 |
1本の高分子鎖の、Kremer-Grest模型による統計物理計算
(初期配置を自分で作成し慣性半径のN依存性を調べる等) |
15:30~16:00 |
多数本の高分子のシミュレーション(replicateとdeform) |
16:15~17:15 |
Winmostarを利用した全原子模型のMD計算(ガラス転移温度の評価) |
17:15~17:30 |
宿題と割り当て |
第2回 6月1日(水) 終了しました |
10:00~12:00 |
宿題の実施内容の発表(+ディスカッション) |
13:00~13:30 |
LAMMPS素人ユーザー向けのお手軽「京」利用入門
(バッチシステムの仕組みと、ジョブ実行のコツなど) |
13:30~14:15 |
VCCクラスターを利用したLAMMPSのGPU計算・MPI並列計算(実習付) |
14:30~15:15 |
AVS/Expressを利用したLAMMPSデータのVR可視化 |
15:30~16:15 |
VMD,OCTA/gourmetを利用したVR可視化 |
16:15~17:15 |
うめきたのVR可視化装置の利用 |
第3回 7月13日(水) 終了しました |
10:30~11:15 |
LAMMPSの大規模並列計算用パラメータ最適化方針 |
11:15~12:00 |
上記の実習 |
13:00~14:00 |
プロファイラ等を利用したベンチマーク評価の実務(座学) |
14:15~15:45 |
実習 |
16:00~17:00 |
各システムでの評価検討の宿題と割り当て |
第4回 8月3日(水) 終了しました |
11:00~11:40 |
ReaxFF についての紹介 |
11:40~12:00 |
前回の復習(動作確認とプロファイル取得) |
12:00~13:30 |
(昼食) |
13:30~14:15 |
MD 計算などにおけるOpenMP によるManyCore 向けの並列対処の定石と、
OpenMP タスク並列による経過時間短縮法 |
14:15~15:00 |
MPI/OpenMP の実習体験
- OpenMP での足し込み衝突回避の作業用配列を使う事例
- 異なる計算をタスク並列する事例
|
15:00~15:15 |
(休憩) |
15:15~16:00 |
対話型ミーティング:
各自、これまで3回のセミナーを受けてのLAMMPS 大規模計算等について |
16:00~16:45 |
LAMMPS のReaxFF コードの最適化適用の試行的な実施 |
16:45~17:30 |
HPCI や京の申請に向けた性能データ取得 (解説・支援) |
参考資料
第2回 予告資料
第2回資料「VCCクラスターを利用したLAMMPSのGPU計算・MPI並列計算」
2016.07.13
概要
LAMMPSは、米国を中心に、高分子材料系のMDの標準的なソルバーであり、「京」産業利用での利用数も多い。阪大では、LAMMPSのGPU版CPU版をVCCクラスターの導入済みアプリとしHPC支援し始めた。本勉強会では、広く産業界を含めた研究者を対象に、LAMMPSでの大規模計算に関するスキルの相互的向上を目的としている。さらに、計算機科学の研究者・技術者の参加を促し、手元のPCレベルから、「京」HPCIスパコンや商用クラウドを用いた超大規模計算をenableにし、研究と計算をaccelerateする。
第3回の参加申し込みはこちらからお願いいたします。
日 程 : |
第1回:2016年4月14日 終了しました 第2回:2016年6月1日 終了しました 第3回:2016年7月13日 第4回:8月開催予定 |
場 所 : |
グランフロント大阪 タワーC 9F VisLab OSAKA |
定 員 : |
15名程度 (下記(1)と(2)のバランスを考慮する。) |
参加資格 : |
(1) 高分子材料を研究開発する企業研究者、若手研究者、大学院生
相互的にスキルアップを目指す勉強会であるため、勉強会で課す宿題の実施が可能な方を優先させていただきます
(2) 大規模計算技術の計算機科学に関わる研究者・技術者 |
主 催 : |
大阪大学サイバーメディアセンター
jh160036 「高分子材料系の粗視化MDの次世代大規模HPC利用の基盤的研究」 |
協 力 : |
(一財)高度情報科学技術研究機構 |
内容
第1回 4月14日(木) 終了しました |
10:00~12:00 |
事前準備(予習的な利用)
・ノートパソコンに、LAMMPSをインストール(コンパイル)する。
・可視化ソフトのVMDもインストールする。 |
13:00~14:00 |
高分子物理学研究のためのLAMMPS紹介
(短い1本鎖の例とした、ハンズオンセミナー) |
14:15~15:15 |
1本の高分子鎖の、Kremer-Grest模型による統計物理計算
(初期配置を自分で作成し慣性半径のN依存性を調べる等) |
15:30~16:00 |
多数本の高分子のシミュレーション(replicateとdeform) |
16:15~17:15 |
Winmostarを利用した全原子模型のMD計算(ガラス転移温度の評価) |
17:15~17:30 |
宿題と割り当て |
第2回 6月1日(水) 終了しました |
10:00~12:00 |
宿題の実施内容の発表(+ディスカッション) |
13:00~13:30 |
LAMMPS素人ユーザー向けのお手軽「京」利用入門
(バッチシステムの仕組みと、ジョブ実行のコツなど) |
13:30~14:15 |
VCCクラスターを利用したLAMMPSのGPU計算・MPI並列計算(実習付) |
14:30~15:15 |
AVS/Expressを利用したLAMMPSデータのVR可視化 |
15:30~16:15 |
VMD,OCTA/gourmetを利用したVR可視化 |
16:15~17:15 |
うめきたのVR可視化装置の利用 |
第3回 7月13日(水) |
10:30~11:15 |
LAMMPSの大規模並列計算用パラメータ最適化方針 |
11:15~12:00 |
上記の実習 |
13:00~14:00 |
プロファイラ等を利用したベンチマーク評価の実務(座学) |
14:15~15:45 |
実習 |
16:00~17:00 |
各システムでの評価検討の宿題と割り当て |
第4回 8月開催予定 |
10:30~12:00 |
各システムでの評価検討の相互レビュー |
13:00~ |
大規模並列分散データ解析などの講演や実習 |
参考資料
第2回 予告資料
第2回資料「VCCクラスターを利用したLAMMPSのGPU計算・MPI並列計算」
2016.06.03
概要
LAMMPSは、米国を中心に、高分子材料系のMDの標準的なソルバーであり、「京」産業利用での利用数も多い。阪大では、LAMMPSのGPU版CPU版をVCCクラスターの導入済みアプリとしHPC支援し始めた。本勉強会では、広く産業界を含めた研究者を対象に、LAMMPSでの大規模計算に関するスキルの相互的向上を目的としている。さらに、計算機科学の研究者・技術者の参加を促し、手元のPCレベルから、「京」HPCIスパコンや商用クラウドを用いた超大規模計算をenableにし、研究と計算をaccelerateする。
第2回の参加申し込みはこちらからお願いいたします。
(5/23追記)第2回 予告資料を公開しました。
日 程 : |
第1回:2016年4月14日 終了しました 第2回:2016年6月1日 第3回:7月開催予定 第4回:8月開催予定 |
場 所 : |
グランフロント大阪 タワーC 9F VisLab OSAKA |
定 員 : |
15名程度 (下記(1)と(2)のバランスを考慮する。) |
参加資格 : |
(1) 高分子材料を研究開発する企業研究者、若手研究者、大学院生
相互的にスキルアップを目指す勉強会であるため、勉強会で課す宿題の実施が可能な方を優先させていただきます
(2) 大規模計算技術の計算機科学に関わる研究者・技術者 |
主 催 : |
大阪大学サイバーメディアセンター
jh160036 「高分子材料系の粗視化MDの次世代大規模HPC利用の基盤的研究」 |
協 力 : |
(一財)高度情報科学技術研究機構 |
内容
第1回 4月14日(木) 終了しました |
10:00~12:00 |
事前準備(予習的な利用)
・ノートパソコンに、LAMMPSをインストール(コンパイル)する。
・可視化ソフトのVMDもインストールする。 |
13:00~14:00 |
高分子物理学研究のためのLAMMPS紹介
(短い1本鎖の例とした、ハンズオンセミナー) |
14:15~15:15 |
1本の高分子鎖の、Kremer-Grest模型による統計物理計算
(初期配置を自分で作成し慣性半径のN依存性を調べる等) |
15:30~16:00 |
多数本の高分子のシミュレーション(replicateとdeform) |
16:15~17:15 |
Winmostarを利用した全原子模型のMD計算(ガラス転移温度の評価) |
17:15~17:30 |
宿題と割り当て |
第2回 6月1日(水) |
10:00~12:00 |
宿題の実施内容の発表(+ディスカッション) |
13:00~13:30 |
LAMMPS素人ユーザー向けのお手軽「京」利用入門
(バッチシステムの仕組みと、ジョブ実行のコツなど) |
13:30~14:15 |
VCCクラスターを利用したLAMMPSのGPU計算・MPI並列計算(実習付) |
14:30~15:15 |
AVS/Expressを利用したLAMMPSデータのVR可視化 |
15:30~16:15 |
VMD,OCTA/gourmetを利用したVR可視化 |
16:15~17:15 |
うめきたのVR可視化装置の利用 |
第3回 7月開催予定 |
10:30~11:15 |
LAMMPSの大規模並列計算用パラメータ最適化方針 |
11:15~12:00 |
上記の実習 |
13:00~14:00 |
プロファイラ等を利用したベンチマーク評価の実務(座学) |
14:15~15:45 |
実習 |
16:00~17:00 |
各システムでの評価検討の宿題と割り当て |
第4回 8月開催予定 |
10:30~12:00 |
各システムでの評価検討の相互レビュー |
13:00~ |
大規模並列分散データ解析などの講演や実習 |
参考資料
第2回 予告資料
第2回資料「VCCクラスターを利用したLAMMPSのGPU計算・MPI並列計算」
2016.04.14
概要
LAMMPSは、米国を中心に、高分子材料系のMDの標準的なソルバーであり、「京」産業利用での利用数も多い。阪大では、LAMMPSのGPU版CPU版をVCCクラスターの導入済みアプリとしHPC支援し始めた。本勉強会では、広く産業界を含めた研究者を対象に、LAMMPSでの大規模計算に関するスキルの相互的向上を目的としている。さらに、計算機科学の研究者・技術者の参加を促し、手元のPCレベルから、「京」HPCIスパコンや商用クラウドを用いた超大規模計算をenableにし、研究と計算をaccelerateする。
参加申し込みはこちらからお願いいたします。
日 程 : |
第1回:2016年4月14日 第2回:2016年6月1日 第3回:7月開催予定 第4回:8月開催予定 |
場 所 : |
グランフロント大阪 タワーC 9F VisLab OSAKA |
定 員 : |
15名程度 (下記(1)と(2)のバランスを考慮する。) |
参加資格 : |
(1) 高分子材料を研究開発する企業研究者、若手研究者、大学院生
相互的にスキルアップを目指す勉強会であるため、勉強会で課す宿題の実施が可能な方を優先させていただきます
(2) 大規模計算技術の計算機科学に関わる研究者・技術者 |
主 催 : |
大阪大学サイバーメディアセンター
jh160036 「高分子材料系の粗視化MDの次世代大規模HPC利用の基盤的研究」 |
協 力 : |
(一財)高度情報科学技術研究機構 |
内容
第1回 4月14日(木) |
10:00~12:00 |
事前準備(予習的な利用)
・ノートパソコンに、LAMMPSをインストール(コンパイル)する。
・可視化ソフトのVMDもインストールする。 |
13:00~14:00 |
高分子物理学研究のためのLAMMPS紹介
(短い1本鎖の例とした、ハンズオンセミナー) |
14:15~15:15 |
1本の高分子鎖の、Kremer-Grest模型による統計物理計算
(初期配置を自分で作成し慣性半径のN依存性を調べる等) |
15:30~16:00 |
多数本の高分子のシミュレーション(replicateとdeform) |
16:15~17:15 |
Winmostarを利用した全原子模型のMD計算(ガラス転移温度の評価) |
17:15~17:30 |
宿題と割り当て |
第2回 6月1日(水) |
10:00~12:00 |
宿題の実施内容の発表(+ディスカッション) |
13:00~13:30 |
LAMMPS素人ユーザー向けのお手軽「京」利用入門
(バッチシステムの仕組みと、ジョブ実行のコツなど) |
13:30~14:15 |
VCCクラスターを利用したLAMMPSのGPU計算・MPI並列計算(実習付) |
14:30~15:15 |
AVS/Expressを利用したLAMMPSデータのVR可視化 |
15:30~16:15 |
VMD,OCTA/gourmetを利用したVR可視化 |
16:15~17:15 |
うめきたのVR可視化装置の利用 |
第3回 7月開催予定 |
10:30~11:15 |
LAMMPSの大規模並列計算用パラメータ最適化方針 |
11:15~12:00 |
上記の実習 |
13:00~14:00 |
プロファイラ等を利用したベンチマーク評価の実務(座学) |
14:15~15:45 |
実習 |
16:00~17:00 |
各システムでの評価検討の宿題と割り当て |
第4回 8月開催予定 |
10:30~12:00 |
各システムでの評価検討の相互レビュー |
13:00~ |
大規模並列分散データ解析などの講演や実習 |
2015.04.30
概要
IDLは、豊富な解析機能と多彩なグラフィックス表示機能、またアプリケーション開発機能も備えた、
データ解析・可視化のための統合ツールです。
天文・物理・核融合・気象・医療・各種実験・計測処理など研究分野を問わず利用が可能で、
配列指向型言語なので膨大で複雑なデータ処理にも最適です。
プログラム
・IDLとは?
-Exelis VISの簡単なご紹介とIDLの概要説明
・IDLの機能紹介(データ解析機能、可視化機能、GUI作成など)
-デモンストレーション含めたご紹介
・利用分野、事例紹介
-IDLがどのような分野でどのように使われているか、事例も交え紹介
・サイバーメディアセンターの設備や施設案内など
開催場所について
本講習会はグランフロント大阪 タワーC 9階(ナレッジオフィス VisLab Osaka)で開催いたします。
グランフロント大阪のアクセスについては、こちらをご覧ください。
タワーC9階については、こちらをご覧ください。
参考情報
Exelis VIS(株) IDLについて
2015.04.02
概要
並列プログラミング言語XcalableMP(XMP)は、CもしくはFortranで書かれた
逐次プログラムにOpenMPのような指示文を加えることにより,逐次プログラムを
分散メモリシステム用に並列化できる言語です。
また、指示文以外にも、片側通信を簡易に表現できる記法を提供しています。
本セミナーでは、XMPの講習およびXMPを使った並列プログラム作成と実行を
SX-ACE上で行うことで、XMPによる並列プログラム開発を体験していただきます。
内容
・XMPの概要
・実習1:指示文を用いたステンシル計算の並列化
・実習2:片側通信機能を用いた行列積の並列化
対象者
・分散メモリシステムへプログラムの移行を検討されている方
・並列プログラム開発の生産性向上に関心のある方
・並列プログラミング言語に関心のある方
・ただし、下記の事前知識が必要です
・FortranもしくはC言語について、プログラミング経験を有すること
・UNIX環境の利用経験があること
受講にあたってのご注意
講習会では実習を行いますので、ネットワークに接続可能なノートPCを
必ずお持ちください。また、ターミナルソフト(TeraTermなど)を
使用しますので、あらかじめインストールをお願いいたします。
講義資料
XMP講義資料(XcalableMP公式ページへのリンク)
2015.02.02
概要
当センターでは3月23日(月)に、東北大学サイバーサイエンスセンターで開催いたします
講習会「新スーパーコンピュータSX-ACEにおける高速化技法の基礎」の映像配信を実施いたします。
また、同日14:00からは会場にて、大阪大学 教職員・NEC技術者による
利用者持ち込みプログラムの高速化ハンズオンセミナーを開催いたします。
プログラム
10:00−12:00 高速化技法の基礎1(東北大学からの映像配信・実習)
12:00-13:00 昼休み
13:00-14:00 高速化技法の基礎2(東北大学からの映像配信・実習)
14:00-17:00 ハンズオンセミナー(大阪大学 教職員・NEC技術者が現地で対応)
ハンズオンセミナー
同じSX-ACEを有する東北大学サイバーサイエンスセンターと連携して
SX-9からSX-ACEへの速やかな移行とSX-ACEの高効率利用を目的とした
プログラムの高速化ハンズオンセミナーを開催します。
本セミナーでは、事前にユーザの皆様にプログラムをご提出いただき、
両センターの教職員・NECの技術者らがSX-ACEにおける高速化・並列化のポイントをアドバイスします。
ハンズオンセミナーに参加を希望される方は3月5日まで持ち込みプログラムの事前提出が必要です。
詳しくは、申込後こちらから個別にご連絡いたします。
参加者数には限りがございますので,お早めにお申し込みください。
ハンズオンセミナーのみの参加はできませんのでご注意ください。
受講に当たってのご注意
講習会では実習を行いますので、無線ネットワークに接続可能なノートPCを必ずお持ちください。
また、ターミナルソフト(TeraTermなど)を使用しますので、あらかじめインストールをお願いいたします。
開催場所について
本講習会はグランフロント大阪 タワーC 9階(ナレッジオフィス VisLab Osaka)で開催いたします。
グランフロント大阪のアクセスについては、こちらをご覧ください。
タワーC9階については、こちらをご覧ください。
配布資料
新スーパーコンピュータにおける 高速化技法の基礎(pdf)
関連情報
東北大学 サイバーサイエンスセンター 大規模科学計算システム
東北大学 サイバーサイエンスセンター 講習会ページ